コーチングとカウンセリングの違いは?コーチングができること

コーチングでは、どんなことをするのでしょうか。

そもそも、コーチとカウンセラーの違いは何なのでしょう。

コーチには仕事の相談しかできないのでしょうか?

それとも、家庭の悩みも相談できるのでしょうか?

メンタルヘルス・フェスティバル・アジア2022において、Intellectの臨床心理士Linda Rinnが、Intellectのコーチである心理学者Chan Sze Wanとオンラインカウンセリング・オーストラリアの創設者Kelly Kaciubaとともに、コーチングについての質問に答えました。

カウンセラー、サイコロジスト(※)、コーチの違いは何ですか?

Kelly: カウンセラー、サイコロジスト、コーチには共通した部分があります。しかし、それぞれアプローチの仕方が違っているのです。まず、サイコロジストはコーチングとカウンセリングの両方を行いますが、心理査定や臨床心理学的査定など、コーチやカウンセラーが関わらないような検査をすることも可能です。

カウンセリングにはさまざまなやり方があります。私のカウンセリングは、LindaやSze Wanと同じ方法ではないかもしれません。例えば、幼少期に遡って自分の行動を振り返りたい場合と、問題の解決に焦点を当ててほしい場合とでは、どんな手法をとるかも変わってくるのです。

コーチングとは、目標を設定し、それを達成することです。コーチは、あなたの短所や自信のない部分を確実に前進させる推進力です。より良い自分になるためのものとも言えます。

この3つは互いにリンクしていますが、それぞれ別の特徴を備えています。Intellectのコーチングを受ける場合でも、カウンセリングや心理学的アプローチが必要になるかもしれません。それは、あなたに特定の傾向がある理由や、あなたがより良い状態となるには何が妨げになっているのかを探るときなどに役立ちます。

(※)「サイコロジスト」とは、日本における臨床心理士(Clinical Psychologist)、または公認心理師(Certified Public Psychologist)のことを指します。

特に話すことがなくても、コーチングを受けた方がいいですか?

Linda:私たちは、時に「問題が大きくなったら相談しよう」と考えます。だからといって、今ある小さな問題を放置していいというものではありません。

もし、あなた自身が無意識のうちに考えていることや、自分が他人にどのような影響を及ぼしているか、逆に他人からどのような影響を受けているかを知りたいのであれば、まさにその旨をコーチに伝えてセッションを始めると良いでしょう。

「今日は特に話すことがないです」と言うクライアントは、私たちに宝探しのようなチャンスを与えてくれます。

あるいは、更なる成長のために何をしたら良いか、ということなども話し合えますね。「今は順調だけれど、もっと先へ行きたい」と考えることもあります。他にも、キャリアをさらに積みたい、健康的な習慣を身につけたい、という意欲が湧いてくるかもしれません。

コーチングを受ける機会があって、それに未来への興味や好奇心が加われば、さまざまな方向性でコーチングのセッションを進められますよ。

Kelly:コーチングを受けるクライアントに話を聞いてみると、「コーチングは自分のためにやっています。コーチングは、私のセルフケアです」と言う方がたくさんいらっしゃいます。

コーチングは、大きなトラブルを抱えていなくても受けられますし、自分に必要なサポートを確実に得るためのものです。Intellectでは、キャリアアップや家庭での人間関係の問題を解決するためにコーチングを受けている人が多いですね。

Sze Wan: コーチは、クライアント自身が己の可能性を発見できるように、問題に対処する力を与えます。また、自分自身のニーズへ主体的に取り組めるよう、導く存在でもあります。

コーチングの範囲は私たちが想像するよりもずっと広く、日常生活での葛藤や、人間関係の問題、セルフケアの取り組みなども話すことができます。クライアントには、世間話で身体の調子について話すのと同じように、コーチへ心の状態を話してもらいたいですね。

初めてのコーチングセッションで準備することはありますか?

Linda:コーチに対する質問を考えておくと良いと思います。例えば、どんなことに興味があるのか、どのような経歴なのか。どんなクライアントを相手にしているのか、専門は何か、どのような手法を用いているのか。セッションとセッションの間に宿題を出すのか、など。

また、なぜコーチングを予約したのかを伝えるのも良いかもしれません。他にも、触れてほしくない話題やテーマなどを、前もって伝えておくと良いでしょう。

Kelly :私は問題解決・目標志向のカウンセラーなので、初めて会うクライアントから「目標を達成できていない」という相談がきた場合、「これまでの目標を白紙に戻して、ゼロからやり直しましょう」と言うかもしれません。そのうえで、今までクライアントが目標達成のために試してきたことを聞き出し、さまざまな可能性を探っていきます。

リモートでコーチングセッションを受ける場合は、リラックスできる環境と、飲みものやハンカチなどを用意することをおすすめします。コーチングは即効性のある薬とは違い、旅に出かけるようなものです。コーチとの対話で出てきたことを受け入れ、自分を信じて、前進していきましょう。

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