【コーチングの真実】エグゼクティブ・コーチは経営者だけのものではない

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Apr 3, 2023

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エグゼクティブ・コーチングは、経営者や管理職のためのものだと思っていませんか。

アメリカやイギリスの企業では、コーチを雇うことは一般的となっていますが、日本の場合、コーチング自体があまり知られていないようです。

国際コーチ連盟によると、世界の労働人口の60%以上がアジアに住んでいるにもかかわらず、アジアにおけるコーチング利用率はわずか5%です。

プロフェッショナルなコーチングのROI(投資利益率)は、初期投資の平均7倍と報告されています。

コーチングを利用しないことは、雇用者と被雇用者の双方にとって、大きな機会損失とも言えます。

​​また、Institute for Employment Studies の調査によると、職場でコーチングを受けた従業員は、総合的なメンタルウェルビーイング・仕事への満足度・エンゲージメントが統計的に大きく向上することが報告されています。

ではなぜ、アジアではプロフェッショナル・コーチングを福利厚生の一環とする企業が増えないのでしょうか?

主な原因としては、コーチングそのものがあまり認知されていないこと、またコーチングが誰のために行われるのか、どんなサービスなのかをよく知らない人が多いからだと考えられます。

Intellectのインハウス・エグゼクティブ・コーチであるRobyn Camは、個人およびプロフェッショナルコーチとして、12年もの間、コーチングにまつわる誤解を目の当たりにしてきました。

この記事では、コーチングについてのよくある誤解を解消しながら、正しいコーチングの効果や魅力を説明していきます。

最初にお伝えしたいのは、エグゼクティブ・コーチングには以下のような種類があるということです。

  • キャリアコーチング:仕事やキャリアにおいての目標達成や、キャリア開発、職種変更、求職活動をサポートするための見通しを提供します
  • ライフコーチング:キャリア、健康、ライフスタイル、ファイナンス、対人関係など、個人の成長やモチベーション向上をサポートします。
  • 組織またはビジネスコーチング:組織のパフォーマンスを向上させるための事業目標、戦略、計画を経営者と共に策定し、サポートします。
  • リーダーシップコーチング:リーダーシップスキルを磨くもので、現在リーダー的立場にある人から、管理職への昇進を目指す人まで、あらゆるビジネスパーソンにとって価値のあるコーチングです。

真実1:コーチングは「困っている人」だけのものではない

「コーチングは、悩みを抱えた人のためにある」というイメージを持たれる方がいます。

実際のところ、コーチングは現状をさらに良い方向へと導くものです。

パフォーマンス向上やキャリアアップを目指す意欲的な人にこそ、最も効果を発揮するサービス。

それが、コーチングなのです。

コーチングは、ストレスの対処方法や良好な人間関係の構築などの問題解決だけでなく、自分のキャリアや将来像についても自由にテーマを設定できます。

Robynは、コーチングについて次のように説明しています。

「コーチングとは、目標設定と明確なビジョンを組み合わせて、実現可能なステップをクライアントと共に作り出し、ゴールに向かって前進していくものです」

さらにRobynは、コーチングの方法についても語っています。

「私はコーチングを行う際、クライアントに対し、さまざまな視点を持つように勧めています。それは、仕事上の目標と個人の価値観・信念を一致させていくことにつながるかもしれません。すると、クライアントの将来の可能性は大きく広がり、キャリアに対してのモチベーションも上げることができます」

従業員がコーチングを受けることは、企業にとっても、従業員自身にとっても、大きなメリットになるのです。

真実2:コーチング=カウンセリングではない

コーチングはカウンセリングと同じものではありません。とは言え、コーチングはカウンセリングの補助的な役割を果たすことがあります。

カウンセリングの目的としては、過去のトラウマや人間関係の悩み、診断された心の病の治療、または精神的負担の軽減などが挙げられます。

一方、コーチングでは、コーチがツールや戦略を提示していくことで、クライアントが成長することを目的とします。

コーチングは、クライアントの行動と、コーチによるフォローアップで成り立っています。

コーチは、クライアントが持つ潜在能力を引き出し、「今」と「未来」のパフォーマンスを向上させることに重点を置いています。

Robyn:「コーチングでは、クライアントから新しい視点を引き出し、今後の取るべき行動に焦点を当てます。また、行動や成果を数値化することで、成長できているかどうかをチェックしています。私はたびたび、カウンセリングも同時進行で受けているクライアントを担当しますが、それぞれの内容が重なることはありません。私は、クライアントの過去やセンシティブなことについてはあまり掘り下げず、クライアントが取りたい行動や方向性について、1週間もしくは1ヶ月単位などで一緒に計画を立て、フォローアップします」

真実3:メンター(師匠)がいるからコーチが不要というわけではない

メンターは、個人の知識や経験・人脈に基づき、仕事や業界に特化したサポートを提供してくれる貴重な存在です。

一方で、コーチは専門的なトレーニングを受けており、あなた自身のキャリアや将来の方向性を見つけるためのサポートやガイドを行います。コーチは、クライアントに合わせた方法やツールを提供し、個人の目標を明確にした上で、細かい行動計画を立てる手助けをします。

カウンセリングと同じように、メンターもコーチの代わりにはならないとRobynは説明します。

「メンターは、職場や業界についての洞察力を高めてくれます。対してコーチングは、クライアントが自分自身の道を切り開き、人とは違うやり方で、自分に最も適した方法を探るために必要なツールや方法を提供します」

メンターは一般的な知見と広い視野に沿ったアドバイスをしてくれる特別な存在ですが、コーチは、実際に目標へ到達するためにはどんな道のりを描いたら良いのか、クライアントが自分で考える手助けをしてくれるのです。

真実4:エグゼクティブ・コーチングはすべての人のためにある

コーチングは、経営者だけのものではなく、特別なものでもありません。

仕事上の目標や将来の希望をはっきりしたい時、コーチからサポートを受けることは、誰にとっても大きなプラスとなります。それによって、現在よりも幸せで充実したキャリアを切り開くことができます。

「コーチングは、自分ひとりだと気付けなかったことを明らかにするものです」と、Robynは主張します。

「コーチは、クライアントの夢やビジョンに磨きをかけ、それを実現するためのサポートをします」

コーチは、あなたの人生や自己啓発・キャリアアップについて、あなた自身の考えを見つめ直すことができる、パートナー的存在です。

Robyn:「時には答えを求めているのではなく、自分の考えやアイディアを他の人に伝えたいと思うことがあるかもしれません。そんな場合は、ぜひ信頼できる存在として、コーチに相談してみてください。安全かつ中立的な空間で、複雑な仕事の話やプロジェクトの計画ができます」

コーチングを受ける際に重要なのは、適切なコーチを選ぶことです。

Robynによると、コーチがあなたのことをより深く知り、互いに信頼関係を築くためには、数回のセッションが必要だということです。

積極的にメンタルヘルスやキャリアアップへ取り組む

コーチングは、どんな人でも「最高の自分だ」と感じられる重要な手段であり、想像以上に多くの成果をもたらしてくれます。

Robyn:「あるクライアントが、忙しさを理由にコーチングを先延ばしにしていました。そこから私たちは一緒にタイムマネジメントについて取り組み、彼は以前よりも計画的に、かつ効率的に仕事ができるようになりました。その結果、心に余裕ができたり、息子さんが自転車に乗る練習を手伝ったりするなど、自由な時間が増えるようになったのです」

コーチングには、壊れたものを直すという効果はありません。

あらゆる経営者や従業員がモチベーションを高め、より充実したキャリアを送るために、大きな価値と成果をもたらすセルフケアの資源なのです。

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多くの社員がメンタルヘルスの課題を抱える現代。
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