【難題】メンタル不調を診断され会社の反応が心配。どうすれば?

【難題】メンタル不調を診断され会社の反応が心配。どうすれば?

セルフケアメンタルヘルス企業文化
Team Intellect
Mar 31, 2023

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2022年は新型コロナウイルス感染拡大により、不安やうつ、燃え尽き症候群などのメンタルヘルスの問題が増加しました。

在宅勤務で仕事とプライベートの境界線が曖昧になり、またハイブリッドワークへの移行が進む中、精神的に弱っている人が増えています。押し寄せる要求の波に耐えられなくなっているのです。

例えばあなたがメンタルヘルスの不調を診断されたのなら、会社に伝えるかどうか、悩んでいるかもしれません。

過去に比べて社会の意識は高まっているものの、メンタルヘルスに対する偏見は根強く残っています。つまりそれは、社会の一部である私たち一人ひとりにも、偏見が残っているかもしれないということです。

メンタルヘルス不調に関するスティグマ(偏見)

セルフスティグマ(自分に対する偏見)とは、メンタルヘルス不調の人が自身の状態に対して抱く、羞恥心を含むネガティブな態度や考え方のことです。

例えば、自分自身を「弱い」人間だと思い、いまの状態を恥ずかしく思うかもしれません。

社会的スティグマとは、あなたの状態をもって、人があなた自身やあなたの能力を差別したり、価値を低く見なすことです。

職場で、あなたを「価値を生み出せない」存在と判断したり、メンタル不調を伝えた時に「仕事をサボるための言い訳だ」と決めつけたりするような状況に見られます。

このようなスティグマが原因で、直属の上司や会社へ診断の結果を共有することをためらうことも無理はありません。ですが、共有しないこともまた、ネガティブな結果を招く可能性をはらんでいます。

例えば、メンタル不調にもかかわらず何もせずに仕事を続けた場合、完全に精神がまいってしまい、仕事の質が落ちたり、チームに悪影響をもたらしてしまう可能性があります。個人的なレベルでは、治療や回復のために休みを取る必要が生じるかもしれません。すでに精神へ支障をきたしてしまっているので、予防よりも回復は遥かに大変になります。

まずは自分をサポートする

上司や勤務先に状況を伝える準備ができているか決める前に、まずはセルフケアを行なって状態をととのえましょう。

それでは、代表的な方法をご紹介します:

自分の考えを疑う

羞恥心を掻き立てるセルフスティグマと付き合うのは、とても疲れます。自分自身に対するネガティブ思考(「私は弱い人間に違いない」など)をそのまま受け入れるのではなく、一度立ち止まって、疑ってみましょう。

以下のような質問が役立ちます:

  • それは事実なのか、ただの一時的な感情なのか? いま悩んでいることは、現れたり消えたりするただの感情で、あなたの人格とは関係ないかもしれません。
  • この考えは、助けになるのか、ならないのか? いまの状況だけでもすでに大変なのに、考えることでさらに重荷が増えるようなら、その思考はあなたにとって有害かもしれません。
  • 友人はなんと言うだろうか? 近しい友達なら、批判的になるのではなく、あなたをなぐさめるでしょう。大変なときは、自分に優しくすることが大切です。

感情をコントロールする

  • 立ち止まって、ひと息つく。 感情の波を感じたなら、自分自身とつながり、深呼吸する時間をとりましょう。必要なら、散歩してストレスを手放し、神経を落ち着かせましょう。
  • 感情を受け入れる。 恥ずかしく思うあまり、その感情を抑えたり、気を紛らわしたくなります。しかしそれでは、その感情を理解することも、うまく対処する方法を学ぶこともできなくなります。代わりに、感情を受け入れましょう。例:私は気がまいっている。たくさんのことに気を配るのは大変なことだ。
  • 感情を表現する。 「The Gift」の著者であり、ホロコーストの生存者であるEdith Egerは、「気分の落ち込み(depression)の反対は表現だ(expression)」と言います。感情を表現する方法を見つけることは、メンタルヘルスに素晴らしい効果をもたらします。誰かに話してもいいし、日記に書いてもいいのです。表現することが感情を処理する助けになり、ストレスが積み重なることを防ぎます。

感情に対処するこれらの手法を活用したら、勤務先に診断を伝える心の準備ができているかどうか、決める段階に入ります。

注意:準備ができていないなら、無理に決める必要はありません。いまの時点では得るよりも失うものが多いと感じているか、決断するためにもう少し時間が必要と感じているのでしょう。そんなときは、焦らず、無理しないことです。

勤め先に伝える方法

決心がついたなら、以下の手順を参考にしてください。

準備する

  • いまあなたに起きていることを明確にする。 急性なもので現状のストレス(家庭の問題や現行のプロジェクトなど)が原因なのか、もしくは長引きそうな問題なのか? これにより仕事への影響を考慮し、明確に伝えることができます。
  • 共有する目的を理解する。 この情報を共有する理由と、得たい結果を、時間をかけて考えましょう。例えば、チームに対して責任を持ち、サポートを得たいからでしょうか? 毎週休みが必要だからでしょうか? こうして考えることで、あなたの要求が明確になります。

共有する

  • 必要なことだけ伝える。 詳細をすべて網羅する必要はありません。伝える準備と勤務先が理解しやすいように説明することを考えましょう。
  • あなたの要求にフォーカスする。 あなたのニーズを伝えます。例えば、「カウンセリングを受けるため、毎週月曜は出勤が遅くなります。そうすれば週の残りもうまくやっていけるようになります」といったように。これで勤め先はあなたの要求とその影響を把握することができます。
  • 解決策を提案する。 勤務先は、あなたの身に起きていることで、どのような変化が必要かを考える必要があります。その変化を和らげるための解決策を準備しておきましょう。例えば、月曜日に仕事の開始時間を遅らせるなら、前の週のうちにチームに問題がないことを同僚と確認する時間をつくることを提案するかもしれません。お互いに好ましい状況をもたらす解決策を、一緒に作り出すこともできます。
  • あらゆる可能性(と反応)に備えておく。 会話に希望を持つ一方、はじめは誰もがポジティブに反応するとは限らないことを考慮しておきましょう。勤め先がかたくなだったり、あなたが必要としているサポートの程度を十分に理解できないとき、どう反応するかの考えを持っておくのです。

恐れにキャリアを支配させない

メンタルヘルスの問題は、特に偏見やキャリアへの脅威となる可能性により、解決の難しい重荷のように感じるかもしれません。

隠すことが最適で、自分を守る方法だと思うかもしれません。しかし、もしかしたら、メンタル不調がキャリアにもたらすネガティブな結果を恐れているからそう思っているかもしれないのです。

もちろん、最終的に選ぶのはあなたです。この記事を読みながら、恐れるだけでなく、可能性についても考えてみてください。

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社員が元気な会社は、幸せな会社

多くの社員がメンタルヘルスの課題を抱える現代。
それを放置すると、生産性の低下・バーンアウト・離職などの問題に発展します。
Intellectはそれらの問題を事前に防ぎ、組織全体のウェルビイーングのサポートをします。