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予想外の約2倍の効果:APAC母国語でのコーチングがウェルビーイングを改善

「ノスタルジア」という言葉をご存知ですか?この言葉は、ギリシャ語の「ノストス(帰郷)」と「アルゴス(痛み)」から来ており、文字通り「故郷に帰りたいという思いが引き起こす苦しみ」を意味します。

他の文化にも、このような感情を表現する言葉があります。日本語では「懐かしい」という言葉が過去に対する喜びや感謝の気持ちを表し、中国語では、「回味(Huíwèi)」が、思い出を味わうことを表現します。これらの言葉は痛みではなく、むしろ心地良さを呼び起こします。

感情は国や人種を問わず感じられるものですが、言語はそれをどのように表現し、他者とどのように繋がるかに影響を与えます。これは、コーチやメンタルヘルスの専門家とクライアントの関係にも影響します。しかし、母国語でコーチングを受けることに違いはあるのでしょうか?Intellectはその答えを追求しました。

母国語コーチングはより効果的なのか?

調査方法

母国語でのコーチングがもたらす違いを調べるために、Intellectは2022年12月から約2年間のデータを分析しました。このデータには、535人のコーチングユーザーが含まれており、その中には主に英語を話す国(オーストラリアとニュージーランド)の60人と、英語が主要言語でない国々(アラブ首長国連邦、バングラデシュ、ブルネイ、中国、香港、インドネシア、インド、日本、カンボジア、韓国、ラオス、マレーシア、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、ベトナム)からの475人のユーザーが含まれています。ウェルビーイングの評価は、うつ病や不安症状を評価するPHQ-4(Patient Health Questionnaire-4)を使用して測定されました。

調査結果

結果は明確な傾向を示し、母国語でのコーチングは全体的に良好な結果をもたらしました。

非英語圏では、母国語でコーチングを受けた39%のユーザーのPHQ-4スコアが改善しました。一方、英語でコーチングを受けたユーザーは33%でした。

(改善率のわずかな差の理由には、英語が母国語のユーザーが含まれていることが考えられます。例えば、アジアで働くアメリカ人がいる場合、母国語が英語であっても、非英語圏に属することになります。)

ここで注目すべき点は、英語圏においては、母国語でのコーチングの効果がほぼ2倍であるということです。母国語でコーチングを受けたユーザーの60%がPHQ-4スコア改善を見たのに対し、英語でコーチングを受けたユーザーの改善は35%にとどまりました。

この約2倍の違いは、「英語圏では英語に完全に適応しているため、母国語でのコーチングは必要ない」という仮定を覆すものです。むしろ、このような環境こそ、母国語でのコーチングが最も効果的であることを示唆しています。

なぜ母国語でのコーチングがより効果的なのか

この調査結果は、2015年に行われた海外駐在員のコーチングに関する研究結果と一致しており、コーチング言語がコーチングの成功において重要な要因であり、信頼や機密性と並んで不可欠であることを表しています。

参加者は、母国語でのコーチングがいくつかの重要な利点を提供することを指摘しました:

1. 言語的な容易さ

流暢な人でも、第二言語でコミュニケーションを取るために追加の精神的な労力が必要です。日常的な会話や仕事の会話には語彙があっても、内面的な経験を表現するのは難しい場合があります。母国語でのコーチングは、この認知負担を取り除き、「より自由な表現」を可能にします。この見解は、調査に参加した人事担当者からも支持されています。

2. 「見られている」感覚

海外で、自分が聞き慣れた発音を耳にすることを想像してみてください。それが、母国語でのコーチングが呼び起こす安心感と親近感です。この研究では、母国語でのコーチングが「駐在生活の中での安全な避難所」であるとも言われています。この心理的な安心感が、治療的な絆を強化し、結果を上げるために重要な要素となります。

3. 文化的な前提

また、複数の言語に堪能なコーチは、異なる文化的な前提をうまく処理する能力を持っていることが強調されています。例えば、中国語を話すバックグラウンドを持つコーチは、「孝順(xiàoshùn)」という、子が親に対して持つ義務やプレッシャーについて、より深い理解を持つことができます。この文化的な認識によって、クライアントの問題をより効果的に理解し、対応することを可能にしてくれます。

雇用主への影響

ネルソン・マンデラが言ったように、「人が理解できる言葉で話すと、その人の頭に届く。その人の言葉で話すと、その人の心に届く。」ですが、Diversity, Equity, and Inclusion(DEI)が注目されているにもかかわらず、従業員支援プログラム(EAP)に欠けている重要な要素が「言語」です。

多くのEAPは拡張性を重視し、個別対応よりも標準化されたサービスを提供しています。そのため、主要言語のみでサービスを提供し、その言語以外を母国語とする人が有意義なケアを受けにくくなっています。結果、EAPの利用率は3~5%と低く、最も支援を必要とする従業員に届いていません。

Intellectでメンタルヘルス支援をローカライズ

Intellectでは、言語の壁を取り除くことが、真に包括的なメンタルヘルスサポートを実現するための鍵だと信じています。そのため、私たちは60カ国に専門家が在籍し、40言語に対応した、地域に特化したサービスを提供しています。この多言語対応は、コーチングにとどまらず、カウンセリング、セラピー、24時間対応のヘルプラインにも及びます。

従業員が自分の言語でケアを受けられることで、EAPへのエンゲージメントが高まり、メンタルヘルスの改善や、より包括的な職場が実現するでしょう。まずは無料資料請求へ

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